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今回は急に決めた旅。なのに同じ土地へ二度目ということもあって、私にはどこか余裕がありました。その余裕はことあるごとに私をピンチへと誘ったのですが、そのピンチが集中したのがなんと言っても出発当日でしょう。 |
てな前ふりではありますが、今回の旅で便利だな。と思ったことのひとつとして、JR東日本が運営する「えきねっと」の存在。 http://jreast.eki-net.com/ 成田空港へ行くには成田エクスプレスがお気に入りの私なのですが、出発前日、大阪から帰ってきた私は、成田エクスプレスの切符を事前に買っておくのを忘れてしまっった。で、ネット予約はできないものかと調べてみつかったのが、これなんですが、おかげで、10時に空港へ到着する列車を前の夜に自宅で予約が入れることができました。当日、新宿の「みどりの窓口」で「えきねっと」専用の発券機で買いましたが、クレジットカードを差し込めばすべてやってくれたのでラクちん。予約番号とか控えて紙で持っているのって苦手なんすよ。そういう意味でも良いシステムなんですが、なぜか私が大好きな夜行列車「サンライズ瀬戸」は自由席しか予約できない。ぜひ改良してもらいたい。 |
さて、成田空港で搭乗前の手続きを終えた私は、ポンドへの換金もせず、まっしぐらにレストラン街へ。ここで重要な作業が待っているのです。 その重要な作業とは? 酒を飲むことです。 なんで? 飛行機乗る前ってあまり酔わないほうが良いのでは? という皆様の疑問にお答えしましょう。これは時差ぼけを防ぐ私独自の作戦なのです。この方法で、ロス、ニューヨーク、バンクーバー、ロンドンの各地への旅行時に私は「時差ボケ」になったことがありません。これ自慢です。 現地についてから時差ボケしないために、私は出発当日の朝から時計を現地時間に合わせます。空港へ到着した現在は、出発2時間前、午前10時。ロンドン時間では深夜2時! わお。もう寝なきゃ、明日が眠いではありませんか! でも実際はさっき起きたばかりだから眠れるはずがない。 そこで酒の登場です。ぐでんぐでんに酔っぱらって、飛行機が出発の日本時間午後12時、ロンドン時間午前3時には眠ってしまおうというワケ。 レストラン街で私の目についたのは、「京樽」の看板。へえ。京樽ってお持ち帰りだけじゃなくて店舗もあるんだ。安いし、ロンドン行く前だから寿司ってのも良いな。と、店に入ってみると、これが高いの高くないの。結局、酒二杯にほんの少しつまむ程度の寿司で一人前合計五千円也。うーむ。むかつく。外人相手のあこぎな商法。寿司自体もあんまり美味くないし。 だが、計画どおりかなり酔っぱらった私は、出国手続きへ。 |
出国手続きを難なくクリアした私は、目の前の光景を見て唖然とするのです。そう、前回のロンドンへの旅では、このあたりに換金所があったはず。それを期待して、出発ロビーでは換金しなかった私はポンドは一銭も持ってない。(ポンドなのに一銭もって表現はヘンですねえ)っていうか前回と利用する空港会社が違うから、下手するとターミナルそのものが第2だったのが、第1に変わっていたりしてる。 焦って、何も考えず賑やかな方向へ歩いてみたが、売店やらデューティーフリーショップはあれど、換金所が無い。結局、案内まで戻って聞いてみたら、(最初からそうすれば良かったのだが、酔っぱらっていて判断力が低下していた)必死に歩いた方向と反対側の方向にそれはあった。 やはり出発ロビーにある換金所より遙かに空いている。全く並ばずに換金できた私は、さらに余裕をかましてデューティーフリーショップへ。機内に入ったら、離陸前に眠れるように、機内持ち込みのウィスキー購入のためである。 やばい、重い荷物をひっぱって歩き回っているうちに持病の腰痛が出始める。時計は、出発の28分前。チケットには「30分前に必ずゲートに来てください」とあるけど、まあ大丈夫だろう。と、腰をかばいながらゆっくり歩く。 ゲート到着前に電光掲示板で確認。うむ、私の乗る901便は16番ゲートに間違い無い。搭乗手続き中のマークが点灯している。時計を見ると11時35分。まあ余裕だな。 しかしゲートに到着した私は、呆然として立ちつくすしかなかった。 |
16番ゲートには乗客の姿は人っ子ひとりいない……どころか、飛行機そのものの |