キャスト(五十音順)

浅野温子/ピエレット(マルセルの妹)
被害者マルセルの実の妹。尻軽女。
一家の女たちからは「元キャバレー・ダンサー」とささやかれるが、「男運の悪い、白ユリのような純粋な女性」だとマダム・シャネルはいう。

’77年ドラマ「文子とはつ」で女優デビュー。ドラマでは「あぶない刑事」「101回目のプロポーズ」「フリーター、家を買う。」など数々のトレンディードラマに出演。映画「スローなブギにしてくれ」は話題になり、’83年には映画「陽暉楼」「汚れた英雄」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。’98年の初舞台「ロマンチック・コメディ」以降、毎年様々な舞台にも挑戦。’03年より全国の神社で「古事記」「日本書紀」を分りやすく脚色して、「日本神話」を語り聞かせる舞台「浅野温子よみ語り」に意欲的に取り組んでいる。’08年からは國學院大學客員教授に就任。
荻野目慶子/マダム・シャネル(メイド)
古くからいるメイド。誰からも愛される女性。
シュゾンとカトリーヌを育て上げ、家族の一員ともいえる存在。マルセル家の秘密を知っているが、決して口にしない。

14歳の時に舞台 「奇跡の人」、少女時代のヘレンケラー役でデビュー。その後、映画「南極物語」で話題に。「陽炎」「いつかギラギラする日」「忠臣蔵外伝・四谷怪談」で、日本アカデミー賞助演女優賞、’00年に「三文役者」で毎日映画コンクール助演女優賞を受賞。主な舞台に「ハムレット」「三人姉妹」(蜷川幸雄演出)、「市が尾の坂」(岩松了演出)、「業音」(松尾スズキ演出)、「ヒステリア」(白井晃演出)など。不朽の名作を大胆にアレンジした「どん底」(ケラリーノ・サンドロウ゛ィッチ演出)、「十二夜」(串田和美演出)にも出演し、幅広い演技で観客を魅力している。
加賀まりこ/マミー(ギャビーの母)
ギャビーとオーギュスティーヌの母。
マルセル家に厄介になって、株券のことばかり考えながら暮らすおばあちゃま。今回の事件に呆然としている。(本人いわく)家族を一番愛している…。

’62年「涙を、獅子のたて髪に」で映画デビュー。’68年舞台「夏」で紀伊國屋演劇賞個人賞、映画「月曜日のユカ」や’80年「夕暮れまで」でブルーリボン助演女優賞、’81年「泥の河」でキネマ旬報助演女優賞など、数多くの賞を受賞。また、女優業の他に執筆活動にも取り組んでおり、「とんがって本気」「純情ババァになりました」の著書を発表している。近年では「花より男子」シリーズや大河ドラマ「江」、映画「神様のカルテ」などドラマやCM、バラエティーでも幅広く活躍中。G2とは’07年「東京タワー オカンとボクと時々オトン」以来である。
大地真央/ギャビー(マルセルの妻)
殺害された一家の主マルセルの妻。
美しさと気品に恵まれた完璧なブルジョアマダム。子供たちのことも少しは考えるが、あくまで自分の幸せを優先する。夫の事は殆ど考えていない。

宝塚歌劇団トップスターとして突出した人気を博し、’85退団後は女優として活動。「カルメン」、「サウンド・オブ・ミュージック」、「ローマの休日」(文化庁芸術祭大賞、菊田一夫演劇大賞)、「風と共に去りぬ」等のミュージカルや、「クレオパトラ」、「ミツコ」(松尾芸能賞演劇優秀賞)、「椿姫」、「マリー・アントワネット」、「ガブリエル・シャネル」等のストレートプレイで数多くのヒロインを演じ、昨年は「ヘッダ・ガーブレル」で新劇の難役にも挑戦。「マイ・フェア・レディ」では’90年に菊田一夫演劇賞、’10年には主演20年間・上演回数615回を記録した功績で菊田一夫演劇特別賞を受賞。
戸田恵子/オーギュスティーヌ(ギャビーの妹)
ギャビーの妹。すべてのことに不平をこぼしている独身女性。
何年も理想の王子様を探し求め、失敗のたびに家族にあたり散らす。クリスマスをとても楽しみにしている。

16歳で歌手デビュー後、劇団薔薇座に入団、看板女優として活躍。その後は、「それいけ!アンパンマン」など人気アニメや洋画吹替で声優としても活躍。’97年「ラヂオの時間」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞、’06年舞台「歌わせたい男たち」で読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。舞台や映画、ドラマの他に歌手としても活動をするなど多方面で才能を魅せる。TV:「ショムニ」「HUNTER」映画:「母べえ」「ザ・マジックアワー」などに出演。近年では「幸せの黄色い仔犬」などのバラエティー番組司会もこなす他、BGブランドを立ち上げ、オリジナルグッズ(rumors)制作も行っている。
マイコ/シュゾン(ギャビーの長女)
ギャビーの大学生の娘(長女)。現在ロンドンに留学中。
可愛くて溌剌とした魅力にあふれた女の子。
クリスマス休暇で父が殺された日の朝に実家に戻ってきた。

’06年に資生堂の企業広告でデビュー。’08年公開の映画「山のあなた 徳市の恋」(石井克人監督)にヒロイン役として大抜擢され、スクリーンデビュー。以後、「カフーを待ちわびて」(中井庸友監督)、「山形スクリーム」(竹中直人監督)、「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(佐藤祐市監督)、「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」(松岡錠司監督)「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(山崎貴監督)と映画出演を重ね、ドラマではTBS系日曜劇場「新参者」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHK連続テレビ小説「おひさま」と話題作に出演。本作が舞台初出演となる。
牧瀬里穂/ルイーズ(新入りメイド)
新しく来た魅力的なメイド。
いわゆる魔性の女タイプで尊大でありながら官能的な美女。やられたらやり返す、爆弾のような女! 主人のマルセルを誘惑した気配がある。

’90年、映画「東京上空いらっしゃいませ」(監督・相米慎二)で主演デビュー。同年映画「つぐみ」(監督・市川準)にも主演し、ブルーリボン賞など15の新人賞を受賞し、日本アカデミー賞優秀主演女優賞も獲得。’92年映画「遠き落日」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞。’02年には主演映画「ターン」で、毎日映画コンクール女優主演賞を受賞。以後ドラマ、映画、CMなど多数出演。主な舞台「飛龍伝92」(演出・つかこうへい)「狸御殿」(演出・宮本亜門)「Right Eye」(演出・野田秀樹)「火の鳥」(演出・マキノノゾミ)「桜の園」(演出・蜷川幸雄)「恋愛戯曲」(演出・鴻上尚史)など。今回は「夜叉ヶ池」以来4年ぶりの舞台となる。
南沢奈央/カトリーヌ(ギャビーの次女)
ギャビーの娘(次女)。いたずら好きで現代的なお転婆娘。寝る前に推理小説を読むのが大好き。
今回の事件でも探偵気取りで家族に質問をする。家族一のひょうきん者。

’05年にスカウトされ、連続ドラマ「恋する日曜日ニュータイプ」(BS-TBS)で主演デビュー。その後、ドラマや映画、CMなどで活躍。’08年人気携帯小説が原作の「赤い糸」で連続ドラマと映画にW主演し一躍脚光を浴びる。これまでの主な作品に、テレビドラマNTV系「栞と紙魚子の怪奇事件簿」、EX系「ダンディ・ダディ?」、CX系「GOLD」、NHK「迷子」、映画「象の背中」、「山桜」、「行きずりの街」などがある。’09年に「赤い城 黒い砂」で初舞台。’10年は「赤坂BLITZ寄席」で落語を初披露、またミュージカル「ピンクスパイダー」に主演し新境地を開いた。


スタッフ

演出・上演台本:G2
美術:松井るみ
照明:高見和義
音楽:佐藤史朗
音響:井上正弘
衣裳:原まさみ
ヘアメイク:田中エミ
アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
翻訳:柏木しょうこ・岩辺いずみ
演出助手:河合範子
舞台監督:廣瀬次郎
制作協力:ドラマチックデパートメント
運営協力:キョードー東海(名古屋公演)
宣伝グラフィック:大内健太郎 北川一成 岡茉莉子
宣伝コピー:川筋直樹
宣伝写真:新津保健秀
宣伝ヘアメイク:加茂克也 鈴木麻水美(浅野温子) 春山聡子(加賀まりこ) 嶋田ちあき(大地真央)  相場広美(戸田恵子)
宣伝:る・ひまわり
プロデューサー:麻田幹太 古田直子
企画・プロデュース:松野博文

主催 東京公演:Quaras
   大阪公演:関西テレビ放送/Quaras/サンライズプロモーション大阪
   名古屋公演:東海テレビ放送/Quaras
企画・製作:Quaras
後援:WOWOW
著作権代理:(財)フランス著作権事務所