吉田鋼太郎
シェイクスピアシアター、東京壱組を経て、1997年に演出家・栗田芳宏と共に劇団AUNを結成。劇団におけるシェイクスピア作品公演の他、数多くの外部作品やTVドラマへの出演、ナレーションなど、幅広く活躍している。蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品には『タイタス・アンドロニカス』『オセロー』『から騒ぎ』『ヘンリー六世』など、数多く出演。また、『時計じかけのオレンジ』(河原雅彦演出)、『タンゴ』『SISTERS』(長塚圭史演出)、『黙阿彌オペラ』『海をゆく者』(栗山民也演出)、『ワルシャワの鼻』(水田伸生演出)、『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人〜』(G2演出)、『奇跡の人』(鈴木裕美演出)…etcと、枚挙に暇がない。
99年第6回読売演劇大賞男優賞、01年第36回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。

一路真輝
宝塚歌劇団トップスターとして『風と共に去りぬ』(スカーレット・オハラ)、『ベルサイユのばら』(オスカル役)などの話題作に出演し、1996年日本初演となる『エリザベート』(トート)で退団。 同年に、東宝ミュージカル『王様と私』(中村哮男演出)のアンナ役で女優としてのスタートを飾る。2000年にはタイトルロールとして東宝版『エリザベート』(小池修一郎演出)に臨み、その後06年(日生劇場)まで出演。一方で『キス・ミー、ケイト』(吉川徹演出)、『イーストウイックの魔女たち』(山田和也演出)では一転、茶目っ気あるコメディエンヌぶりを発揮。また06年日本初演『アンナ・カレーニナ』(鈴木裕美演出)では哀しい運命のヒロインを鮮やかに演じる。 結婚・出産を経て、2010年3月、久々のコンサート『live@クリエ』を行う。同年末から5年振りの再演となる『アンナ・カレーニナ』で自身も5年振りに本格舞台復帰。以前にも増した熱い演技に女優としての存在を新たにする。
96年第22回菊田一夫演劇賞、04年第12回読売演劇大賞優秀女優賞受賞。

高橋由美子
89年、TVドラマ「冬の旅・女ひとり」(TBS系)でデビュー。翌年CD『Step by Step』で歌手デビュー後、アイドル歌手として絶大な人気を得る。10代半ばにしてスターの仲間入りをし、TV・CM・エッセイ執筆等その活躍の場を広げる。舞台においては『モーツァルト!』(小池修一郎演出)、『ガイズ&ドールズ』(菅野こうめい演出)等のミュージカルから、『エルスール』(東憲治演出)、『淫乱斎英泉』『エネミイ』(鈴木裕美演出)等のストレイトプレイと時代・ジャンルに問わずその実力を発揮し、見る人を引き付けずにはおけない存在となっている。
08年秋には、劇団HOBOを旗揚げメンバーに加わり、本年2月に、第3回公演『ハロルコ』を上演。2009年7月、10年振りのライブ『由美子ライブ』を行い、大好評を得る。

伊礼彼方
沖縄県出身の父親とチリ出身の母親の間に生まれる。幼少期はアルゼンチンで過ごし、6歳から横浜で育つ。中学生の頃より音楽活動を始め、ヴォーカリストとしてライブ等に多数出演。路上ライブをしていた時ミュージカルと出会い、2006年ミュージカル「テニスの王子様」で舞台デビュー。2008年東宝ミュージカル『エリザベート』でルドルフ皇太子役に抜擢され、その後『The Musical AIDA』(木村信司演出)ではアイーダの相手役ラダメス役で、そして今夏『今は亡きヘンリーモス』(小川絵梨子演出)でストレイトプレイに初挑戦し、頭角を現す。『アンナ・カレーニナ』におけるヴロンスキー役はその端正な外見に熱い魂が絶妙にマッチし、大好評を得る。
TV・NHK教育「テレビでスペイン語」ではメインMCも務めた。

松下洸平
幼い頃から芸術と音楽に憧憬が深く、美術高校から音楽専門学校に進み、歌手を目指す。08年より自作曲に合わせて絵を描く新しいPerformanceを開始。”ペインティング・シンガーソングライター”としてライブ活動を行い、同年「STAND UP!」でCDデビュー。この曲はニッポン放送「Theラジオパーク2008in日比谷」のイメージソングに起用される。その後、「Beポンキッキ」(BSフジ)に出演するなど活動の場を広げ、09年 BROADWAY MUSICAL『GLORY DAYS』(板垣恭一演出)で初舞台を踏む。以降、『さくら色 オカンの嫁入り』(西川信廣演出)、『ALTAR BOYZ』(玉野和紀演出)、『愛と青春の宝塚』(鈴木裕美演出)、に出演。舞台等で活躍する一方、学研「TV LIFE」やソニーマガジンズ「PATi★ACT」など、Webや雑誌で、イラスト&ポエム作品の連載も担当。曲や絵にのせて自分の声で、自分の演技で、自分の思いを人々に伝える若手成長株である。

市川しんぺー
1990年、千葉雅子らと共に、“猫のホテル”を創設。味のある確かな演技で、数多くの舞台に立つ。『アウェーインザライフ』(河原雅彦演出)、『怪談・牡丹燈籠』(いのうえひでのり演出)、『ピーター・パン』(松本祐子演出)、『キル』(野田秀樹演出)、『ドラクル』(長塚圭史演出)など、あらゆるジャンルの舞台において、幅広いキャラクターで観客を魅了する。またその実力を買われ、映画、CMなどでも活躍。演劇ユニット”おにぎり”を結成し、本年1月旗揚公演『断食』(青木豪作・いのうえひでのり演出)を上演。一方、中村まこととのフォークデュオ”罪と罰”では「溺愛」「沼」と2枚のCDを発表。

山崎 一
大学卒業後早稲田小劇場入団。一年で退団し、幾つかの小劇場で活動する中、宮沢章夫、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、松尾スズキと出会い、小劇場界で活躍する。中でもケラリーノ・サンドロヴィッチの演出作品には、『黴菌』(2010)等の舞台のみならず、映画でも数多く出演している。近年においては、『リア王』(蜷川幸雄)、『人形の家』(デビット・ルヴォー)、『組曲虐殺」(栗山民也)、『ハーバー・リーガン』(長塚圭史)と、さまざまな演出家とも度々タッグを組み、今や演劇界において無くてはならない存在となっている。
本年、3月にBunkamuraシアターコクーンにて、こまつ座「日本人のへそ」(井上ひさし作・栗山民也演出)に出演。映画は、5月公開予定「マイ・バック・ページ」(山下敦弘監督)に出演。


スタッフ
作:中島淳彦
演出:G2
音楽監督:荻野清子
美術:中根聡子
照明:小川幾雄
音響:井上正弘
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
演出助手:山田美紀
舞台監督:渋谷濤久、加藤 高
宣伝美術:永瀬祐一
撮影:西村 淳
宣伝広報:米田律子、太齋志保
制作助手:本中野しのぶ
票券:北里美織子
企画補佐:大西規世子
制作:佐々木 悠、中谷正資
プロデューサー:高橋典子、栗間左千乃
製作:北牧裕幸、市村朝一

協力:PARCO劇場
企画協力:ジーツープロデュース
企画・製作:キューブ、東宝芸能