公演の楽しみのひとつとしてパンフレットは欠かせません。
G2P関連公演では、パンフレットへのビジュアルや記事の充実にも力を入れています。
それはこの「3軒茶屋」でも同じ。お馴染みになった3人の「特殊メイク?写真」を始め、3軒茶屋では、出演の3人と演出家G2へのインタビュアーが豪華。
第1回の「ヴァニティーズ」では、池田成志氏。そして第2回の「女中たち」では古田新太氏。
全部はお見せできませんが、そのさわりだけ、ちらっとご紹介しましょう。








古田 いや〜、3軒茶屋婦人会のいちファンとしては、本番が楽しみで仕方ないですね。
G2 この間はどうだったの?
古田 本当に面白かったですよ。あの年のベスト3に絶対入ると、言い続けてましたから。観てない人にも、ガンガン宣伝したし。
深沢 あら?、うれしいわ?
G2 その宣伝文句を聞いてみたいな。
古田 「面白いだけじゃなく、イイ!」って。もちろん、面白いのは何よりなんだけれど、すっごく良かった、お芝居として。ホメ方としては「演出が…」とか「3人のアンサンブルが…」みたいな言い方があるじゃないですか。でも俺としては「パッケージ全体がすごく良かった」って感じだったんですよ、『ヴァニティーズ』は。セットも衣裳も含め、男性3人がやってるって意味もちゃんとあって。物語的にも、最後はものすごく切ない気持ちになれた。哀れな女の人が、確実にそこにいたから。それはすごく良かったですね。空気感っていうか、ちゃんとにじみ出てた、役の人の哀れな感じが。それはまた、男が演じているという意味での哀れさもあって…(笑)
一同 (爆笑)
深沢 そこは大事よね!(笑)
篠井 フルちんは、「みんな老けたな〜、首筋あたりはヤバイな〜」とか思いながら「がんばってくれぇ〜」とそういう目で観るから、よけいそうなのよ(笑)
深沢 蜷川さんの舞台で、成宮クンたちみたいに、若い男の子が女を演じていたのとは違うから。オジサンだからさぁ、僕たち(笑)
古田 若い男の子がやる場合は、また別のやり方があるんだろうけど。なんだろう…、『女中たち』では“奥様”が象徴しているのかもしれないけど、社会への鬱屈した怒り、恨みつらみみたいなものさえも、にじみ出てきちゃってる気がする。







深沢 「オマエら、そんなに生きづらいのか!?」みたいなことじゃない?(笑)
大谷 なるほどねぇ。
古田 本当の年齢設定はもっと若いんだろうけど、三人の年齢になってこそ出てくる凄みというか、それが今回も出ると思うので。 
篠井 アハハ、あるよね、それは(笑)
古田 通常の『女中たち』では、若い女性が本当に虐げられているから、そういう“ゴッコ”でしか発散できないという話なんだと思うんだけど。それを亮介さんと英介さんが演じていると、もう、既に4周くらいしていそうな感じがして(笑)。
一同 (爆笑)
深沢 「何周もしているのに、まだわかんないのかよ!」って感じ?(笑)
古田 既に1回か2回、奥様の立場になったのに、また女中に戻ってる、みたいな。
篠井 そこが、課題でもある。だって虐げられているように見えないんだもん。「オマエら、好き勝手に生きてきただろう?」って見えちゃうから(笑)
古田 絶対、使われる立場の人間じゃない(笑)。使う側の人だけが持つオーラがある。
大谷 図太さとかね。
古田 そういう『女中たち』になっても、それはそれで面白そうだな(笑)
深沢 そういえば、古田は何歳だっけ?
古田 この間、40歳になりましたよ。
篠井 え、もう? そうなんだー。
大谷 ってことは、3軒茶屋婦人会の第3回公演があったら…。
篠井 4人目のメンバーになってるかも(笑)
深沢 40歳過ぎがココの条件だからね!(笑)

以上は、ほんのさわりにすぎません。
パンフレット本文では、まだまだ「女中たち」の製作秘話がおもしろおかしく続きます。
ぜひ劇場でお買い求め下さい!

※「ヴァニティーズ」公演パンフレットは販売を終了しています。