▼#1
「3度目」の旅のはじまり
▼#2
ZはゾロのZ
▼#3
コンプリシテ
▼#4
『テーブル・マナー』視察
▼#5
モンティ・パイソン
▼#6
ロンドンの日々より
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今回は冒頭に、以前に写真だけ紹介したお店についてお詫びと訂正を入れたい。
かつて私は「TOKYO DINER」というお店の外観の写真を撮影したが、メニューの日本語があまりに妙なので、「珍妙なる存在」としてこのお店を理解してしまったいた。あの時は日本風のラーメンの店にまず入ってあまりにマズかったのと、ラーメンという存在をあまりに誤解していたので、この「TOKYO DINER」も似たような存在であろうとたかをくくっていた。
だが、地球の歩き方ロンドンの最新ヴァージョンに「優良店」として紹介されているではないか。ロンドンの食事に疲れた私は、初めてこの店の中に入った。

入ってみてびっくりしたのは、店内に日本語が乱れ飛んでいること。スタッフたちはみんな日本人なのだ。そしてテーブルには「店内は日本を再現しています。ですのでチップは頂きません」の文字。そして日本的な食材をいかに苦労してゲットしているかという記事。メニューはうどん、そば、丼ものが中心の、いわゆる食堂。値段も他の日本料理店にくらべてかなり安い。
おもわず日本蕎麦を食べたくなったが、どうにもタンパク質に飢えていた私は、「うな玉丼」を注文した。ロンドンでうなぎって面白いし、卵とじの腕前を見たかったから。結果は大正解の大満足でした。
ロンドンで日本食が食べたくなったら、日本語に恋しくなったら、ぜひこのお店に行かれることをお勧めします。レスタースクエア駅から中華街へ行く途中にあります。
さて、今回のロンドンの最後の観劇となったのが『マウストラップ(ねずみとり)』。ミステリーの女王アガサ・クリスティの戯曲にして、ロンドンでロングラン記録を更新中の舞台である。
ちなみに今回はロンドン三回目にして初めて、ミュージカル以外の作品を観劇した。それも3本。そのうちの1本はサイモン・マクバーニーだから目の前の景色を楽しむだけでも堪能できるし、もう1本の『テーブル・マナー』は自分で日本語に翻訳した作品だから内容はわかっている。だが、この超会話劇な『マウストラップ』をよくもその英語力で観劇できたものだねえ? とおっしゃるあなたへネタばらし。日本を発つ前に、『マウストラップ』の戯曲の日本語訳を読んでおいたのである。ハヤカワミステリー文庫から今も発売されている。
同じことを試みたいあなたにアドバイスを。日本語訳の戯曲を読むのは、犯人が明かされる手前でやめておくこと。なにしろ良くできた推理ものなので、犯人が事前にわかってしまうと興味半減になること請け合い。かくいう私も読書を「寸止め」して日本を発った。そして観劇直後にラストを読むためにその文庫本もロンドンに持ち込んでいた。そこまで用意周到だったのに、魔が差したとしか言いようがない。観劇前にあと数ページだけ読み進めておいたほうがよかろうと、ロビーで文庫本を取り出して目を通していたら、まさにその数ページ目で犯人が明かされてしまったのである。
同じ過ちをしたくない、という方は「事件を再現してみましょう」と刑事が言った段階で読むを中断してください。事件を再現している途中であっけなく真犯人がわかってしまいます。そして、その意外性はさすがは女王クリスティー。「あっ」と言わされることうけあいです。(私は開演前のロビーで「あっ」と言わされてしまいましたが)
舞台はかなり上質の会話劇でしたが、ちょっとやっぱり懐古的な感じは否めませんでした。お客さんも高齢の方が多かったかな。
カーテンコールで「結末は誰にも言わないようにお願いします」と犯人の役者がコメントしていた。これも名物らしい。
さて、私のロンドンでの観劇はこれまで上げた以外に『ウィキッド』もあるが、これは現在、劇団四季が日本でも上演している作品なので、よけいなコメントは控えることにする。

あと、本当は『Piaf』という音楽劇を観たかったのだが、スケジュールの関係で観ることができなかった。悔しいので劇場の前まで行って写真だけは撮ることにした。なお、ピアフを上演していたのがヴォード・ビル劇場で、以前は『ストンプ』を上演していた劇場だ。その『ストンプ』は前述のセント・マーチンズ劇場の隣の小さな劇場でひっそりと続投中であった。


ロンドンにiPhoneを持って行ったのだが、これは本当に快適だった。向こうではボーダフォンUKにつながって、問題なく動作する。(請求書が怖いけど)日本時間もすぐに表示されるから家族に電話するときも便利だし、ロンドンの一週間の天気や気温もわかる。長塚圭史くんとのメール連絡も問題なかった。タイピングが早くなれば、海外にMacを持って行く必要が無くなるかも。ただ、ロンドンの携帯界にはiPhoneそっくりなものも出回っており、アップル社の自称営業係としては心配にもなった。

ロンドンからヒースロー空港への帰途は、前回と同じく地下鉄のピカデリーライン1本で。ホテル近くの地下鉄の駅がエレベーターを備えている場合、大きな荷物を持っていても、多少時間はヒースローエクスプレスよりかかるとはいえ、乗り換え無しは楽ちんである。
今回は、この列車の中にストリート・ミュージシャンならぬ、トレイン・ミュージシャンが現れた。五十くらいの中年のフォーク・ギターを抱えたおじさんが現れて、歌を歌い出したのにはびっくりした。狭い車内だから迷惑でもある。でも、数人が面白がって、チップをはずんでいた。このおじさん、駅にとまるごとに駅員にみつからないかキョロキョロしていた。(そのためにちゃんと駅に泊まる前に曲が終わっていたのは見事)あと、自らの演奏を「サンデー・モーニング・ショー」と呼んでいたのが、可笑しかったかな。
さて、今回は日本へのお土産を買う暇もない旅行だったが、ヒースロー空港の免税店で、良いものを見つけた。最近は酒好きの私としては日本国内で買ったほうが安いので、免税店へ行く楽しみが無くなっていたが、ミニチュアボトルのコーナーにこんなものを発見して小躍りしてしまった。

豪華な紙パッケージ付きのシングル・モルト・スコッチのミニチュアボトルである。二つとも5ポンド。(約1000円)だから、ありきたりな煙草なんぞより、こっちのほうが良いのではないか。
と、購入したは良いが、結局自分で全部飲んでしまった私であった。(しかもほとんどを帰りの飛行機の中で)

G2のロンドン日記、08年バージョンも今回で最終回です。最後まで駄文を読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。
11月28日から始まります、グローブ座『フライパンと拳銃』でお会いするのを楽しみにしております。
以上でロンドン日記2008の連載を終了します
11月28日からは『フライパンと拳銃』の公演が開始、
どうか劇場でお会いいたしましょう!
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【キーワード】
TOKYO DINER
ロンドンはニューポートプレイスに構える日本食レストラン。庶民的な日本食が基本という、外国での日本食レストランとはちょっとイメージの違うお店。以前紹介した時は外見だけで味を決めつけてました。ゴメンナサイ。
→TOKYO DINER公式HP
アガサ・クリスティ
1890年9月15日 〜1976年1月12日
イギリス出身であり、世界を代表する推理作家。じつは戯曲も書いているんですね。
『テーブル・マナー』
2009年2月9日より公演開始
11/29・30の先行ネットリザーブをよろしく!
『ウィキッド』
オズの魔法使いを題材にしたミュージカル。四季もやってますが、ショートバージョンをUSJでもやってます。
『PIAF』
偉大なシャンソン歌手、エディット・ピアフの生涯を描いた作品。日本にもかなり良い評判が聞こえています。
iPhone
それまでdocomoだったけれど、これのために環境を一新しました。素晴らしい!
iPhoneそっくりなもの
一応補足しますと、写真にも出ている「ノキア N96」は外見がとても似ているけど内容はだいぶ違います。誤解させたら申し訳ない。
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