ストーリー・・・
両親がいきなり郊外の広大な家に引っ越してしまい、都内のマンションで一人暮らしを始めることになった浩二。せっかく念願の一人暮らしとなったのだが、浩二を悩ませているものが一つ。なぜか引越しのトラックに乗せたと思っていた仏壇がいつの間にか、自分の部屋に置いてあるのだ。引き取ってもらうために業者を呼ぶと、一人の老人が現れた。てっきり引き取り業者と思い、応対する浩二。だが、その老人は仏壇に向かうと奇妙なことを言い出した。
「おお! むかむかする!」
そして
仏壇に置かれた一冊の絵本に手を伸ばした。
その絵本のタイトルは…『ガマ王子vsザリガニ魔人』

この妙なタイトルの絵本が触媒となってある病院で起こる奇跡。
それは、パコという名の一人の少女と大貫という偏屈頑固親父、
この二人を取り巻く曲者揃いの入院患者たち…
俳優としての自分に限界を感じて自殺未遂を繰り返す室町、
軽い自動車事故の賠償金を吊り上げるためだけに入院を続ける主婦・木之元、
消火作業中に消防車に轢かれた消防士・大滝、
被弾して入院中のヤクザ・龍門寺、
嫌われ者・大貫をからかう事が日課の変人・堀米、
病院の変人医師・浅野、
看護士の光岡そして大貫の甥浩一とその妻雅美
…… という様々な人間関係にある人々が、一丸となって立ち上がったときに初めて目の辺りにすることが出来る奇跡なのである…!