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![]() 後藤ひろひと |
| 「人間風車」ってタイトルに隠された本当の意味
記者会見の席上で密かに待ってた質問があるんだけどね。結局誰も聞いてくれなかった。 「『人間風車』ってタイトルはどういう意味なんですか?」ってなんで誰も聞 かないんだろ? 聞いてもらわなきゃなんかすっごい哲学的なタイトルに聞こえちゃうんだよなぁ。 哲学だとか文芸だとか言う話は全身全霊で演劇やってるような間抜けに任せて、 ここらで俺が「されてもいない質問の回答」をしよう。 『人間風車』。決まってるじゃん!最近のプロレス界ではすっかりつなぎ技になっちゃった ダブルアーム・スープレックスの生みの親ビル・ロビンソンの事だろ! この芝居をいつ書いたのかはすっかり忘れてしまったけど、間違いなく言えるのは、 よもやその数年後に『ニコラス・マクファーソン』なる芝居で「人間風車ビル・ロビンソン」を俳優として自分の芝居に出演させるとは夢にも思わなかったって事。 ましてや今回この作品を本人に見てもらえるなんて夢のまた夢だったさ。 今回、生瀬氏演じる主人公の童話作家・平川は無類のプロレス・マニア。 けどそんな事を語るシーンは一つもない。 んじゃなんでプロレス・マニアだなんて事がわかるのかって? だっていいんだもんそんな事わかんなくたって。 そう。つまり敢えてわからないように言葉の中に塗り込んだわけ。 今回の演出であり、この遊気舎の為に書いた作品をPARCOプロデュースで上演したいと申し出て来たG2ですら、俺がこの作品 に隠した物にまったく気付いてなかったからね。 単なるプロレス・ファンて程度じゃ脚本に埋めた全てのプロレスを探し出す事はできないんじゃないかな? 怖いとか悲しいとか面白いとかばっかりが宣伝文句になってる『人間風車』だけど、楽しみはそれだけじゃないぞ。 この作品の中に何人のレスラーが登場するかを是非見破ってみろ! そうこうするうちにまんまと大王の罠にはまるわけなんだけどな。 後藤ひろひと |