午後1時30分、製作発表記者会見開始。
ズラッと並ぶ報道陣の前に勢揃いしたところで、まずはひとりずつご挨拶。

中村橋之助
「前回の『魔界転生』の時、どれだけのみなさまの評価を得られるかというのが心配で心配で仕方なかったんですが、スタッフならびキャストのみなさまに支えられて千秋楽まで大入りで非常に嬉しく、感謝しておりました。
次の作品をどれにしようか考えていたとき、京都の東映撮影所に映画の『憑神』のポスターが貼ってありまして、みんなで「これはなに神と読むんだろう?」と首をかしげていたところに、G2さんが京都にいらっしゃったのが『憑神』をやりましょうというお話で(笑)。そんなところに不思議な縁を感じております。」


鈴木杏
「私の演じる役が原作とは大きく違った設定になるということで、どういったキャラクターになるのか全然わからずどうなるか不安だったんですけど、先程G2さんにお会いしてお話したところ、「一緒にキャラクターを造っていきましょう」とすごくすごく優しい笑顔で言っていただけて、なんだか気持ちがほわんとしました。 」

葛山信吾
「共演者の方々、スタッフの方もみな初めてづくしでとても緊張しております。今回演じる役は彦四郎の幼なじみ役で、おそらくやんちゃというか勢いのある男になると思います。かなり激しい立ち回りもあるだろうと聞いてますので、2ヶ月間の公演をめいっぱい暴れまくろうと思っています。」

浅田次郎
「嫁に出した娘を見守る親の心境でここまでやってまいりました(笑)。これまでに私の小説がいくつか映像化や舞台化をしていただけましたが、なぜかしらお芝居は安心してお任せできる。映像より芝居のほうが小説という世界に一歩近いのではないかな、と考えています。
どのような素晴らしい芝居になるか大変楽しみにしています。」


G2
「前作『魔界転生』では今までの柳生十兵衛に比べて等身大のヒーロー像を描こうとしたのですが、今回はもっともっと喜劇の世界に引っ張っていって、超等身大の中村橋之助の魅力を引き出したい。
演劇というのはどれだけ「すじ」を知っていても面白い、そういうパワーを持ったメディアだと思いますので、映画をご覧になった方も原作を読まれた方もじゅうぶんに楽しめる作品にしていきたいと思います。」

その後、記者の質問を受ける囲み取材へ。
本来キャストのみで行われるはずが、橋之助さんの「一番しゃべる人がいないよ?」のひと声で、杏さんがG2を壇上へ引き上げてくるハプニングも。

2ヶ月間という公演期間について笑いながら話すなか、葛山さんは「ボクもかなり影響を受けやすいタイプなので、ひとつひとつ作品に入ると一点集中してしまう。今回の作品もほんとに面白そうなのでたっぷりと楽しみたいと思います。」と意気込みじゅうぶん。

上映がはじまったばかりの映画版を意識するか?との質問には、「新しい時代にあって古いものを持ち続ける主人公の彦四郎の存在が、リアルな中村橋之助の存在と実にクロスする。生身だからこその舞台で中村橋之助の活き造りをお見せしたい。映画版とは目線が全く変わっています。」と自信たっぷりのG2。

「ボクとG2のどちらもけっこうワガママなタイプなのでまわりは大変だと思いますが…」 と苦笑する橋之助さん。
実は『魔界転生』の時には稽古を中断して2人で話しこんで終わったこともあったとか。「是非そういった部分も楽しんで稽古していきましょう」との声に、杏さんが元気よく応え、良い手応えを感じさせるなか、会見は終了した。




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