2009年9月9日。
『9』が3つ並ぶ記念すべきこの日、ミュージカル『Nine』の製作発表が行われました。


主演の松岡充は「この作品は人間の内面を描いた話だと思っています。一人の男が様々な女性と出会い、男として迷い、崩壊、そして再生していくというストーリー。これを生のステージで皆さんにお届けするのは至難の業だと思いますが、演者として楽しみ。また、前回の『タイタニック』ではほとんど歌う場面がなかったのですが、今回は歌う場面も沢山あるとのことで「歌いまくりたい」と思っております」と語る。

また、役者としての松岡充とSOPHIAのボーカルとしての松岡に違いはあるか?という質問に対し、「まず(担当する)事務所が違いますのでギャラが大きく違います(笑)」という答えで会場を沸かせつつも「役者としての活動では松岡充を観せるよりも、演じる役の人物を観せていきたいと思っております。」と意気込みを語った。


G2からは今回の『Nine』に対しての構想が語られた。
「心を描いている『Nine』はとても日本人的な面がある作品だと思います。原作の持つ幻想的な美しさは残したうえで人間の本質を描いた部分を掘りさげて際立たせる演出をしたい」
また、これまでの上演が20〜30人と大規模で演じられてきたことを挙げたうえで、
「9人でやるというのは、最初は、タイトルにひっかけた冗談でした(笑)。しかし台本を深く検討していくなかで、9人案がとてもハマっていることに気がつき、このようなカタチになりました。この結果、出演者のみなさんは出ずっぱりになりますので今から覚悟しておいてください(笑)」というとキャスト陣からは「えー(笑)」と悲鳴?があがっていた。

貴城けい
「ミューズ(女神)的存在になれるように演じていきたいと思います」

新妻聖子
「妻役を演じるのはこれで2度目の新妻です(笑)。またミス・サイゴンの大先輩である入絵加奈子さんと共演できることもとても楽しみにしています。」

紫吹淳
「松岡さんとは『タイタニック』で共演しているのでまたお仕事が出来るのが楽しみ。」

樹里咲穂
「どうしても関西人の血が隠せないのですが、この作品でも盛り上げていきたいなと思っています(笑)」

入絵加奈子
「松岡さんとは2度目の共演になるので準備はばっちり(笑)」

今陽子
「(新妻聖子の発言を受けて)母役を演じることが多い私です(笑)。ブロードウェイで原作を観ているのですがG2さんの手によってどうなるのか非常に楽しみ」

寿ひずる
「キツい性格のプロデューサー役なのですが、私みたいに優しい人間がキツい性格のプロデューサー役をやれるのか心配(笑)」

※シルビア・グラブと浦島りんこは都合により会見を欠席

『NINE』はフェデリコ=フェリーニの自伝的映画「8 1/2」を原作としたブロードウェイミュージカル。
フェリーニ自身の投影とも言われる主人公の天才映画監督グイド・コンティーニを中心に繰り広げられる本作品は、彼自身の「再生の物語」であると同時に、彼を取り巻く女たち―妻、愛人、女優、母…との様々な形の「愛の物語」。
ブロードウェイはもとより日本でも過去に2度上演されているこの作品、これまでとは違った、G2演出により新しく生まれ変わった『Nine』をお届けします。是非ともご期待ください。


=『Nine』出演キャストが出演しているG2演出作品をご紹介=(五十音順)
入絵加奈子 『OUR HOUSE』
寿 ひずる 『The Light in the Piazza』
今 陽子 『COCO』
樹里咲穂 『A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM〜THEじゃなくてAなのが素敵〜』
シルビア・グラブ 『痛くなるまで目に入れろ』『The Light in the Piazza』
新妻聖子 『The Light in the Piazza』 『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子VSザリガニ魔人〜』