G2による解説  
いよいよMOTHERLESS CHILDRENの第2回公演です。  
タイトルは「グリフトの手口」です。
「マザーレスなんたら」って一体何者? 
「グリフト」ってどういう意味?  
と、わからないことだらけのこの公演にわざわざ赴こうという皆様、
本当にありがとうございます。  
そういうわけで、ここでちょっと解説しておきましょう。  

「MOTHERLESS CHILDREN」とは、
升毅という役者が座長を勤めるMOTHERという劇団の別 ユニットです。  
わかりやすく言えば、大人計画とグループ魂の関係と同じです。
もしくは、モーニング娘。とプッチモニの関係と同じ。
あとリリパット・アーミーとラック・システム の・・・もういいか。  

「グリフト」っていうのは、詐欺師の用語で、
「暴力や恐喝などの手段を使わずに スマートにお金を騙し取る。或いはそういう手口を使う詐欺師」という意味です。
これは映画「スティング」の原作とも言える1930年代のアメリカの詐欺師の実態を描いた、
「詐欺師入門」という奇本に載っていました。  
ちなみに、「グリフトの手口」は、この「詐欺師入門」をかなり参考にしています。
つまり映画「スティング」と原作が同じなのです。
原作が同じだから、なんとなく「スティング」と似ているのは仕方ないと言えます。
つまり「太陽がいっぱい」と 「リプリー」の関係と同じです。
決して、「甲殻機動隊」と「マトリックス」の関係ではありません。
(マトリックスの監督は「甲殻機動隊みたいな映画が作りたい」と公言しているそうです)  
ただ、原作は1930年代が舞台ですが、
「グリフトの手口」は銀行や証券会社でさえ倒産していく現代の日本が舞台
そして、私の調べたところによれば、不況の方があくどい詐欺が横行しやすいのだそうです。
この「グリフトの手口」は、そういう不況日本の詐欺の実態もかなり取り入れています。  
だから、「グリフトの手口」を見た後は、決して詐欺にひっかかることはないでしょう。
そういうことも踏まえると「グリフトの手口」のチケット代は安い。
安すぎると言っても決して過言ではないのです。  

倒産寸前の北堀江銀行。その中でもド最低と言われる東雲(しののめ)支店が今回の舞台。
ある日、天才詐欺師との異名をとる「グリフト」が新聞紙上で予告をしてきた。
「今日中に北堀江銀行から3億円をいただく」
大慌ての北堀江銀行の中でも一番あわてふためいているのが、東雲支店。
なにしろ、この一大事というときに、金庫から1億円が消えてなくなってしまったのだ。
なんとかしたい支店長。しかし、部下はサイテーなヤツばかり、
それどころか、 妙なヤクザや、怪しげな女社長や、囮捜査官も現れて事態は収拾がつかない。
しかも、どうやら「グリフト」が狙ってきているのは、東雲支店らしいとの情報も入る。
キレまくった支店長は決断した。
「騙される前に騙す」
なんと、天才詐欺師から逆に1億円を騙し取ってやろうというのである。
繰り広げられるのは、ダメ銀行員と天才詐欺師の哀しいほど笑えるブザマな攻防戦。
今、史上最低最悪のコン・ゲームが始まった!

ここで、登場人物を紹介します。
寺町支店長(ますもとたくや)……今回の主人公。
 「うまく立ちまわる」のを身上とする、中途半端なエリート銀行マン。
玉造課長(阿川領一)……なるだけ仕事はサボりたい。責任はとりたくない。
 っていう平成時代の典型的なサラリーマン銀行員。
長崎みゆき(福山亜弥)……もう、ごくごく普通の女子行員。
目黒恭子(河居綾子)……やり手の女子行員。誰よりも銀行のことを考えている。
三白眼の健(高倉良文)……経済ヤクザ。いわゆる現代の詐欺師。
山北登(西村健)……銀行の本部から派遣されてきたプロジェクト・スタッフ。だが、その正体は?
三村さなえ(宮村陽子)……色仕掛けが得意の女社長。何かを狙っているようだが?
寺町かりん(伊東妙子)……寺町支店長の娘。父の銀行に現れて騒動を起こす。
松本剛太(松 利光)……研修中に怪我をしたため、秋になってから配属された新入行員。
若林彰子(奥村亜紀)……京極の秘書。
京極晃彦(三上市
朗)……どうやら、天才詐欺師「グリフト」とは彼のことらしいが ?

用語解説
不良債権……バブル期に調子にのって銀行からお金を借りすぎた企業が続出。
バブル崩壊以降、それは返済不能の借金となった。これを不良債権という。
銀行の不良債権 処理は遅々として進んでいない。

ニッパチ屋
……株にまつわる詐欺師の別称。
「2割元手を出したら、8割のお金を貸す から株を買わないか?」というのが売り文句のため、
こういう呼び名となった。手口については、お芝居で。

銀行の本部
……銀行員は支店まわりから始まって、最終的には本部で部長になるのが、エリートコース。
支店長などより、本部の部長の方が格が数段も上。

約束手形
……「決められた期日にお金を支払います」という約束の証書。
銀行に当座預金があれば発行することができる。
期日が来るまでは現金化できないが、他から受け取った約束手形を別の会社への支払いに使うこともできる。
一種の通貨的な存在。

不渡り
……約束手形の期日が来ても、発行者の預金残高が足りなかった場合、約束手形は現金化できなくなる。
これを「不渡り」という。「不渡り」を二回出せば倒産と言われているが、
不況時は、倒産を覚悟した企業がやけくそで約束手形を乱発し、
期日にはドロンしているという詐欺が後を立たないという。

手形割引
……期日が来るまでに手形を現金化することを言う。
期日まで金を借りるのと同じことなので、
期日までの利子を割り引いた上で現金を渡すことから手形割引と呼ばれる。
街金の商売の一種でもある。

小切手
……手元に現金が無くても、当座預金を持っていれば、「小切手」を切ることができる。
小切手は受けとった側が支払い者の口座のある銀行へ持ちこむことで現金にできる。

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