『レシピエント』
出演:
佐藤江梨子 加藤和樹
橋本淳 大野拓朗 柳澤貴彦 吉川友/三上市朗
脚本:桝野幸宏
演出:G2
2012年2月29日〜3月11日 紀伊國屋ホール
3月31日 大阪『レシピエント』上映会&トークショー
G2からのご挨拶
まずは少々、お堅い話になりますが……。
福島の事故以来、疑問が湧いている人は多いはず。
「原発は安全なんだ、人類は原子力を完全にコントロールしているのだ」と思ってきたが、それは、そう「思わされてきた」のではないか? という疑問だ。
「あたりまえだと思っているが、実はそうではないのでは?」という疑問は、他にもたくさんあるように思う。
そのひとつに「脳死」がある。
なんだか、いつのまにか法律になってしまっているが、充分に議論されているのだろうか? 普通に考えて、心臓がまだ動いているのに、それを「死」と呼んで良いのだろうか?
などと書くと、たぶん多くの人が「いまさら何を言っているの?」「脳死が人の死であることは、医者も保証し、だからこそ法律で決まったんじゃないの?」と思うに違いない。
が……、ほんとうに「当たり前」なのか? いつのまにか医学と政治の名のもとに「自明の理」と思わされているのではないだろうか?
そういう疑問から生まれたのが本作の企画である。
うだ話から出発し、台本になるまで2年を要した。
お堅い話から入らせていただいたが、本編では意外にも大いに笑っていただけるはず。
そう、これはあくまでエンターテインメントなお芝居です。
しかし、観劇後には、生命の不思議を感じ、命とは何ぞや?ということを考えさせられ、そして、「脳死」と「臓器移植」について改めて考えてみたりするアナタがそこにいたりするかもしれない。
見応えのある作品になる予感がしています。ぜひ劇場にお運びくださいませ。
ストーリー
金と力しか信じない極悪非道の「取り立て屋」会田(加藤和樹)は、追い込んだ男がビルから落ちたため現場から逃走。その途中、事故に遭い生死を彷徨う。
臓器移植手術で一命を取り留めたが、手術以降、なにやら様子がおかしい。食べ物の好みや趣味が変わるだけでなく、性格も丸くなり、以前のような取り立てをすることが出来なくなってしまったのだ。次第に変貌して行く自分に不安を覚えた会田は、臓器を提供したドナーについて調べ始める。会田のドナー、それはあの日にビルから落ちて死んだ男だった。
相反する二人が、同じ臓器で繋がった時、命を巡る運命の輪が回り始める。そして、ドナーの姉・信枝(佐藤江梨子)との出会い。盲目の信枝は両親を早くに亡くし、弟と二人で生きてきた。信枝の存在は、会田の人生を大きく変えていくことになる。
ドナー<提供者>がレシピエント<受託者>に移植したものとは一体……。
G2が問いかける生命のありか。
衝撃の事実、驚愕のラストが心臓に突き刺さる。この真実の痛みを忘れるな。
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