大阪公演/
1999年8月12日(木)〜19日(木)
近鉄小劇場

東京公演/
1999年8月31日(火)〜9月8日(水)
紀伊國屋サザンシアター
 ある都心のオフィス街。そのはずれの、ごく普通のオフィスビルにある、ごく普通のオフィスに努める普通の人々…。しかし、そこで働く人々は、みーんな「泥棒」だった! 自分たちが「泥棒」だということは、家族には死んでも知られたくない! たとえ、どんな犠牲をはらっても…。そのためだけに、彼らは朝、スーツを着て出勤し、ここで時間を潰しては帰っていく。ここは、彼らが素性を隠し、アリバイを作るためのバーチャル会社なのだ。不自然なまでにデスクの上に並んだ電話は、アリバイを作るための架空の会社の電話である。家族をあざむくための彼らのいつわりの職業とは…。委員長と呼ばれる今井は太陽工務店の設計技師。副委員長の早川は八島産業営業主任。早川の高校時代の後輩・鈴木は、画家志望の男(?)。「世界を盗みたい」という野望を持つロマンチスト・藤本はナカムラ印刷勤務。そして、早川と不倫の関係にある女・内藤はペットショップ斉藤勤務。彼らは今、ある一大プロジェクトにとりかかろうとしていた。そこへ。とても口がうまい男・神谷が事務員として採用されて、この物語は始まる。藤本は自らの素性を隠し「あしながおじさん」として、ずっと一人の少女・富田まみに送金を続けている。それは彼にとって「世界を盗む男」として必要な行為らしい。今日も大きな仕事の計画を真剣に話す仲間に、その少女の近況を無理やり語って聞かせていた。そこに一人の女が訪ねてくる。早川の奥さん・貴子だ。書類の忘れ物を届けに来たのだという。初めての家族の来訪に、あわてふためく泥棒たち。しかし、彼女の狙いは別の所にあった。夫の不倫に薄々感づいているのだ。早川は「不倫」がバレルか、「泥棒」がバレルかの二者択一の状況に陥ってしまう。
 はたして早川は秘密を守り通せるのか? そして一大プロジェクトの行方は? 泥棒たちは、この最大の危機を、無事、乗り越えることができるのだろうか?!
作/土田英生
演出/山西惇
出演/岡田義徳、逆木圭一郎(劇団☆新感線)、近江谷太朗(演劇集団キャラメルボックス)、岡崎智子(新人)、池津祥子(大人計画)、山西惇(劇団そとばこまち)、水島かおり、大谷亮介

美術=島次郎 照明=黒尾芳昭 音響=須川由樹 衣裳=三大寺志保美 舞台監督=田中伸幸 演出助手=小原延之 演出部=幡野寛、大島明子、橋本尚子 衣裳部=栂香織 照明操作=橋本和幸 美術アシスタント=江平朝子 小道具=高津映画装飾 大道具=C-COM 稽古場=笹塚スタジオ、東京グローブ座Aスタジオ 運搬=ステージアーツ 小道具協力=ハウス食品
プロデューサー =G2、高橋典子 制作=大西規世子、丸山啓吾、関珠希 制作助手=藤田早苗、千葉博実、山崎総司
宣伝美術=東 学 スチール=今田修二 宣伝衣裳=名村多美子 パンフレット編集=村上美香 印刷=繁栄舎印刷

企画制作=G2プロデュース、リコモーション
協力=アミューズ、イイジマルーム、大人計画、芹川事務所、Me&Herコーポレーション、演劇集団キャラメルボックス、劇団☆新感線、劇団そとばこまち、MONO、アザー、アーティスティックポイント、エンゲル、ベルグ、ENBUゼミ、キューブ、g'Az、スタッフステーション、T&Crew、ネビュラプロジェクト、石井多加子、松井俊雄

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