東京公演
2001年5月5日(土)〜10日(木)
全労済ホール/スペース・ゼロ

大阪公演
2001年5月18日(金)〜20日(日)
近鉄小劇場
とある企業の冴えない男・結城(粟根)が社外秘の仕事を命じられた。
「税金対策のためのペーパーカンパニーを作れ」という。
「税務署が入ったときのために、電話ひとつの事務所を作り、留守番をしろ」と。
そんな会社なので、なんでもいいやと、結城は「宮原木材」と名づける。
あとは、たったひとりの事務所で悠悠自適の暇仕事三昧……のはずだった。
このペーパーカンパニーに健三(松尾)がやってくるまでは。
健三は、、ひょんなことで「宮原木材」に入った大きな仕事を引き受けてしまうのである。
留守番一人の会社に普通は大きな仕事は入らないはず。ところが健三は声色 を次々に変えて、新入社員から営業部長、社長はもとより、社長お抱えの仕立て屋、 警備員、よく出入りする有名人などと、止まることなく電話口で演じまくり、まんまと「宮原木材」を大会社に仕立て上げてしまう。
たまらないのは宮原だ。裏の架空会社にそんな目だった仕事をされてはたまらない。
なんとか中止させるようにするが、 フランク・シナトラ好きのとんでもなくいい加減な性格の自称画家・神崎(後藤)、「宮原木材」に就職できたと勘違いしているおっちょこちょいな中年男・木太郎 (八十田)。そして、とっても怪しげな謎の女性・皿袋(松永)らの登場で、事態はどんどんややこしくなっていく。
健三は、そんななか、結城の制止をのらりくらりとかわして、どんどん仕事を大きくしていってしまう。
バカなんだか利口なんだか全く分からない健三のやり口に結城 はさらに翻弄されていく。
ついには、「宮原木材」は結城が勤める企業と競り合うほどになり、なんと同じ仕事の入札を競うことになってしまう。ここまで、ビッグビジネスになってしまったことで、宮原は開き直る。
「ええい、こうなったら、健三に いっちょ乗っかってみるか!」
「宮原木材」に集まったおかしな人間たち5人は、意図してかせずか、大仕事(Big Biz)を成し遂げるためにフル回転しだす。神崎のフランク・シナトラのメロディーにのせて……。
が、最後の最後に待ち受ける意外なできごとに、結城は腰を抜かしてしまう。
果たして、結末は? 
作/後藤ひろひと
演出/G2
出演/松尾貴史、粟根まこと、八十田勇一、松永玲子、後藤ひろひと


G2プロデュースHP総合トップへ