★STORY★
【総務から営業、企画、工場長、課長、部長、社長まですべて松尾貴史がひとりで演じきる!】
とある企業の冴えない男・結城(粟根)が
社外秘の仕事を命じられた。
「税金対策のためのペーパーカンパニーを作れ」という。
「税務署が入ったときのために、電話ひとつの事務所を作り、留守番をしろ」と。
そんな会社なので、なんでもいいやと、結城は「宮原木材」と名づける。
あとは、たったひとりの事務所で
悠悠自適の暇仕事三昧……のはずだった
このペーパーカンパニーに健三(松尾)がやってくるまでは。
健三は、、ひょんなことで「宮原木材」に入った大きな仕事を引き受けてしまうのである。
留守番一人の会社に普通は大きな仕事は入らないはず。ところが健三は声色 を次々に変えて、新入社員から営業部長、社長はもとより、社長お抱えの仕立て屋、 警備員、よく出入りする有名人などと、止まることなく電話口で演じまくり、まんまと「宮原木材」を
大会社に仕立て上げてしまう。
たまらないのは宮原だ。裏の架空会社にそんな目だった仕事をされてはたまらない。
なんとか中止させるようにするが、 フランク・シナトラ好きのとんでもなくいい加減な性格の自称画家・神崎(後藤)、「宮原木材」に就職できたと勘違いしているおっちょこちょいな中年男・木太郎 (八十田)。そして、とっても怪しげな謎の女性・皿袋(松永)らの登場で、事態はどんどんややこしくなっていく。
健三は、そんななか、結城の制止をのらりくらりとかわして、どんどん仕事を大きくしていってしまう。

バカなんだか利口なんだか全く分からない健三のやり口に結城 はさらに翻弄されていく。
ついには、「宮原木材」は結城が勤める企業と競り合うほどになり、なんと同じ仕事の入札を競うことになってしまう。ここまで、ビッグビジネスになってしまったことで、宮原は開き直る。
「ええい、こうなったら、健三に いっちょ乗っかってみるか!」
「宮原木材」に集まったおかしな人間たち5人は、意図してかせずか、
大仕事(Big Biz)を成し遂げるためにフル回転しだす。神崎のフランク・シナトラのメロディーにのせて……。
が、最後の最後に待ち受ける意外なできごとに、結城は腰を抜かしてしまう。
果たして、結末は?
 

作/後藤ひろひと
演出/G2 

出演
松尾貴史
粟根まこと
八十田勇一
松永玲子
後藤ひろひと

<公演記録>
東京公演
2001年5月5日(土)〜10日(木)
全労済ホール/スペース・ゼロ

大阪公演
2001年5月18日(金)〜20日(日)
近鉄小劇場

★解説★
今回は、作・後藤ひとひと 演出・G2 というパルコ公演「人間風車」の作/演出コンビが 松尾貴史の原点をえぐる!】
松尾貴史の原点とは、ご存知のとおり、平たく言ってしまうと「モノマネ」です。
ただし、
松尾貴史の場合、単に「モノマネ」という単語で形容することはできません。
一種の多重人格症かとさえ思われるそのパフォーマンスは、声色だけではなく、 当人の考え方やボキャブラリー、性格までを描写してしまうのですから。
その松尾の「多重人格性モノマネ」を徹底的にフィーチャーし、上質のエンターテインメントにしようというのが、 今回のAGAPE store「Big Biz」なのです。
今回の作・演出は、後藤ひろひと=G2という最強のコンビ。
2000年11月にはパルコ劇場で「人間風車」を上演し、そのコラボレーションの確かさが大好評を得ています。
この二人が松尾貴史の多重人格ぶりを徹底的に作り上げていきます。

【第2回公演 D/J からの後藤=松尾の固い約束】

後藤ひろひとは、AGAPEstoreとは、第2回公演に出演してくれた関係。
1ヶ月間の稽古中、後藤は、ひっきりなしに「次のAGAPEは俺に書かせてくれ」 と連発。
当時、彼は、作も演出もなく、出演のみという体験を10年ぶりにしたとかで、 そのうっぷんもあり、
「キッチュにやってもらいたい企画があるんだ!」と興奮していました。
第3回公演が、「超老伝2000」だったために、その企画は持ち越され、 2年の歳月を経た今、遂に実現の運びとなりました。 後藤が2年間貯めつづけた「書かせてくれ」パワーが炸裂する「松尾貴史のための脚本」にも大注目!
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