居並ぶ取材陣の前に登場したのは、 G2、松尾貴史、後藤ひろひとに紅一点の篠原ともえ。「勢いだけで始まった企画だし、完結編だからと変に力を入れずにやりたい。演出家としては、それぞれの役者の動きを調整すれば、それで絶対におもしろいものになると思っています」と、のっけから脱力感のみなぎるG2のコメント。

 松尾貴史も「"BIGGEST"だけに、いちばんおもしろいと錯覚していただけるものにしたい」と、記者をケムに巻く。

 記者の質問が、篠原ともえの参加について、に振られると、
「BIZシリーズは、松尾さん演じる健三が、毎回、誰かをいじめるのがおもしろいんですが、篠原さんはいじめられて輝く人だということを『スプーキーハウス』で共演して確信したので、電話して出演依頼しました」と、後藤ひろひと。

 一方、その電話に二つ返事でOKした篠原ともえは、「後藤さんの作品は感動巨編版とコメディ版とがあるけれど、ロマンチックな感動巨編のほうではぜんぜんオファーが来ない(一同笑)。でもBIZシリーズは、好きな作品なので、絵本の世界に入ったような気分。みんなで楽しんでお芝居をしている、そのハッピーをそのまま舞台にのせて、お客さんに届けたい」

 松尾も、篠原について聞かれて「AGAPE storeの共演者は、自分たちが一緒に楽しめる仲間であることが重要な要素なんですが、2秒一緒にいるだけで、それが感じられる人なので、楽しみにしています」

 そして G2は「篠原さんは舞台になると本格派なんですが、一方でふだんは『おつかれやまー』っていうようなヘンなところがある。今回は、その中間をねらって、『確かな演技に裏付けられたヘンなところ』を目指したい」

 また、脚本執筆中の大王から、お楽しみ情報も……
「神崎と川島の、フランク・シナトラ vsトム・ジョーンズの闘いは完結します。それも意外な形で!」

  G2が言った「キッチュと僕が提案している、非常に脱力系のエンディングが採用されるかどうか、どきどきしています」というのも、気になりますねー。

  6年越しのシリーズ、いよいよ完結編です。乞うご期待!