『ウドンゲ』あらすじ
五十歳を越えた女三人の、不思議な一夜を描いた「再生」の物語
台風が近づいている雨の夜。
古いアパートの一室に集まった三人の女と一人の男。
重苦しい空気。雨漏りする部屋。ため息と煙草の煙。
その雰囲気とはうらはらに、妙にはしゃぐ一人の女。
……数時間前。
高校時代の親友の葬儀で三十年ぶりに再会した同窓生たちは、居酒屋で集い同窓会のような宴となる。
その後「二次会、二次会!」と音頭を取る絵美(篠井英介)に強引にタクシーに乗せられた加藤と澄子(大谷亮介)。なぜか一緒に乗りこんできた薫(深沢敦)ら四人をのせたタクシーは絵美の思惑どおり澄子のアパートへ到着する。
到着するやいなや、酔いつぶれて奥の部屋で眠ってしまった加藤。残された女三人。
三十年前は親友だったはずの絵美(篠井英介)と澄子(大谷亮介)の間には気まずい空気が流れている。その空気を知ってか知らずか、薫(深沢敦)ひとりがはしゃいでいる。
実は、絵美が澄子の部屋に押しかけたのには理由があった。だが、想定外の存在である薫の言動で、その思惑は微妙にずらされていく。絵美はそんな薫に苛立ち、と同時に、高校時代とはうってかわった覇気のない澄子のたたずまいと、その暮らしぶりにがく然とする。
この三十年で澄子に何が起きたのか? 絵美の秘めたる目的は何なのか? 一人はしゃぐ薫の正体は?
それぞれの謎が解き明かされるとき……三人は「奇跡の夜」を迎える。
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